
池上線 1000系車両
東急池上線に急行電車を設立したらどの駅が停車駅にふさわしいのか。また待避駅についてどうするのか。などを考察していきます。1日の平均乗降者数
停車駅を考察する前にまず1日の平均乗降者数をランク付けしてみました。
順位 駅名 乗降客数(人/日)
1 蒲田駅 161,113人
2 長原駅 13,971人
3 荏原中延駅 11,760人
4 五反田駅 109,071人
5 旗の台駅 38,830人
6 池上駅 35,324人
7 御嶽山駅 25,598人
8 雪が谷大塚駅 24,589人
9 戸越銀座駅 19,746人
10 洗足池駅 18,418人
11 千鳥町駅 15,365人
12 久が原駅 15,502人
13 蓮沼駅 7,508人
14 大崎広小路駅 6,995人
政府が公開する統計データ(2022年度)
※注目していただきたいポイントがあります。
1 起点駅の五反田駅よりも長原駅、荏原中延駅の方が乗降客数が多い
2 大井町線との乗換駅である(池上線では唯一の中間の乗換駅)旗の台駅が上位駅の1/3程度の乗降客であること
3 池上線の駅の乗降客数に大きく開きがあること
停車駅
次に停車駅を考えてみました。こちらです。赤く塗られている駅が急行停車駅です。3つのプランを考えてみました。

1:最速達型。途中停車駅は旗の台駅のみ。大井町線の乗り換え駅のため停車。あとはすべて通過。

2:準速達型 - 主要とされる駅を加えたパターン。
※雪が谷大塚駅は車庫(引き込み線)がある駅のため、利便性も含めて停車駅にしている。

3:乗降客ランキングに基づいたプラン。ほぼ各停に近い。
この3つのプランで現実的なのは2かもしれません…。
待避駅
速達性の列車には必ずあってはいけないもの、それは各駅停車との待避です。某京王電鉄の朝ラッシュの渋滞みたいにならないようにするためですね。
朝ラッシュ時に渋滞(列車詰まり)が起きることで有名な京王線

池上線 旗の台駅のホーム
池上線は、各駅停車しかないので待避できるスペースはもともとありません。また、大崎広小路、雪が谷大塚駅以外は相対式の駅です。(五反田駅は起点駅なので除く)そして、肝となるポイントはほとんどの駅はホームと改札(出入口)一体化しているということです。待避駅として一番理想的な駅は旗の台駅ですが、この駅も駅とホームが直結していて、且つ建物が密集しているエリアです。または旗の台駅のホームは2面2線です。旗の台駅を待避駅にする場合、2面4線のホームにしなければならず、そうするには立ち退きをして拡幅工事を行わらなければなりません。そのため数年の年月と莫大な費用が発生すると容易に考えられます。ではどのようにすれば各駅停車との待避はできるのでしょうか。私なりに考察をしてみました。 雪が谷大塚駅
考察をした結果、雪が谷大塚駅での待避が1番負担のない待避だと思いました。しかし、これは池上線の運転形態を変えた状態で行います。各駅停車はすべて五反田駅と雪が谷大塚駅間のみ運行(雪が谷大塚駅で回送をして折り返す)をして、急行は雪が谷大塚駅から蒲田方面を全駅停車にするという形態です。


この運転形態にした場合の停車駅は↑の2つのプランが良いと思いました。1つ目は旗の台駅のみ。2つ目は戸越銀座駅と旗の台駅。戸越銀座駅といえば、関東で1番長い戸越銀座商店街の最寄り駅の1つであり、途中に都営浅草線の戸越駅があるからです。

雪が谷大塚駅の航空写真
雪が谷大塚駅というと、池上線の車庫がある駅としても知られています。もちろん留置線もありますので各駅停車を留置線に止めておく置くことで急行との電車詰まりは解消されます。すでに留置線があるので、ポイント切り替え工事の必要もありません。工事費用を抑えることができます。一応、五反田、蒲田間に全電車が停車することはできますが、速達性、利便性という意味では悪くなってしまいます。相鉄本線の二俣川駅から先の海老名駅のような状態かもしれません。

特急が開設される前の相鉄線(優等電車は二俣川から先海老名方面は全駅停車)
特急が開設される前の相鉄線の種別はこんな感じでしたね。付け加えると、相鉄・東急新横浜線が運行し始めてからは横浜発西谷行きの電車が多くなってきましたね。
てなわけでとりあえず、池上線に急行を設置した際にどういう風になるか考察(妄想)してみました。多分今は各駅停車のみでいいのかもしれません。というか今までそうでしたしね。ただ、大井町線に急行が設置した際は、若干不思議に感じました。そこまで長い路線ではないものですし・・・。その際はどうなっていくのかは楽しみですね。