2021/07/23
[現代病]スマホは脳を劣化させる

今日は、アンデシュ・ハンセン氏著の「スマホ脳」を元に分析を入れながら、みていきましょう。詳しく読みたいという方は下にリンクがあります。
・スマホは依存性が高い(ドラッグと主張している学者がいる)
便利な機械の反面、それ以上位依存性が高く人間の3大欲求を飛び越えて閲覧し、睡眠障害を引き起こす人もいる。うつ、不安、能力の低下も併発する可能性がある。ドラッグなので、悪いとは思っていてもやめられないのが問題点。
・企業も依存性が高いことも把握している
依存性の高さを企業は把握しているので、それを利用している「アップ○は毒リンゴを与えた」すいません。先に謝ります。SNSなどの仕掛け人はもうそれがわかっているので、社員にスマホを使わなかったり、使わせなかったりさせている。スマホを使うと、脳内のドーパミンや、エンドロフィンなどが放出されて気持ちがいい状態になる。FaceBock,iPhoneの開発者はその仕組みを知っててやっている。「退社後にあれはまずかった」と一部書籍で語っている(スマホ脳より)
企業は、個々人の時間と集中を奪おうとしている。
・スマホとギャンブル性のつながり
日本の成人を例に置き換える。約10分に1回スマホを見ている。夜中にだいたい1回以上はスマホを見てしまう。1回 その行為をすることで脳内では「快楽効果」が生まれる。つまりタッチ、スワイプでカウントすると1日2600回以上「快楽効果」を得ていることとなる。もう少し噛み砕くと、競馬やパチンコに1日2600回当たった喜びが起きていると「脳内で錯覚している」こととなる。
・SNSは「承認欲求」ではなく、「生存本能」
「承認欲求」はこの世の中に存在しない、「生存本能」だからやめられないんだと主張。食欲や睡眠欲より1段深いところにある。「生存本能」も「本能」というレベルなので、人は食事、睡眠を削って見てしまうのは当たり前の話なのだ。これは理性ではコントロールができないことだ。
<反論>
堀江貴文:というわけでスマホに対応したニュータイプになれば良いのですね
→個人の問題であって使いこなせれば問題はないという考え。
著者アンデシュ・ハンセン氏の母国、スウェーデンでは0〜1歳までの(人口の)1/4がスマホ、タブレットを使ってネット利用をしている。
2歳児になると半数がネット中毒になっているとのこと。
7歳までにスマホを使っている子供はほぼ100%になっているそうだ11歳で全員がスマホを所有している。
平均で子供達は1日11〜12時間スマホを見ている。
イギリスでは、平均6時間以上、アメリカは親が止められなくなっていて、9時間以上使用している(16歳くらい)
日本もデジタルツールを触るという面ではにている。

人間の脳は100万年かけて進化していた。狩猟時代が100万年前で(農耕が始まったのが7万年くらい前から)人類の脳内は狩猟時代状態にセッティングされている、狩より収穫、木の実などの収集のまま。高枝の木の実を取りに行く、たまにしか出来上がらない木の実を取りに行ってよろこぶ。という風に自然から得られるものはギャンブル性が高い。ギャンブルに人は夢中になれるベースはこのようにこの収穫の脳がベースから来ていることとなる。逆にギャンブルに興味のない人間は、遺伝子的に子供を残しにくく、探究心があまりないといった人間(今日は違うルートで帰宅してみる)のほうが生存確率が非確定低い。生き残るために本能的にギャンブルをすると、脳内に快楽物質が出てくるのは実験結果でわかっていることでもある。
では、スマホからは「通知」が大事かもしれないと思ってタップしても大したことじゃなかったりしても「快楽物質」が脳内に放出される。それが実際に自分と関わりのある情報であったら「快楽物質」が倍以上に放出される。これは狩猟時代の獲物と、スマホ内のデータで脳内で見分けがついていないからだという。
・ツイッターなどのSNSでの更新時にスワイプ(下げる)意味
スロットマシーンをベースに開発している。ほんの一瞬指を動かさせることによって、ギャンブル性が出てくる。カラフルな画面がくるくると動いて、脳内に快楽を発生させる。その快楽のためにタイムラグを作っているという。タイムラグ分の人間の期待値を最大限に上げて、快楽物質を最大限に流れている状態にさせてセッティングされている。
・スマホは人間の能力を下げる
アメリカの小児科学会はタブレットでの学習は、子供の成長を遅らせると発表
タブレットで積み木をやる
実際に積み木をやると成人にはほとんど差がない。
ところが、それを発達期の子供に積み木の代わりにタブレットを渡すと「指で積み木を押したり」、「鉛筆で文字を押したり」、ものを掴む、運度をする機会がなくなる「脳の運動野も同時に刺激される」→算数、理論科目が理解できなくなる、空間把握能力の低下へとつながる。
・マルチタスク(ながら作業)→実はシングルタスクの方が効率がいい
注意残余
脳には切り替え時間が必要で、これを行うと注意残余が省かれ集中力の低下へとつながる。
マルチタスクをすると脳内にドーパミンが放出。快楽を得ているため、気がつかない。
自分はマルチタスクができていて効率のいいことをしていると錯覚を起こしてしまう。

・SNSから逃れられるのか
答えはNOである。人間はゴシップが大好きな生き物で人間の会話は自分の話か他人の話が6割。この比率は狩猟時代から変わらず、言語を使い出した頃から変わらない。噂話をするだけで、脳内に「快楽物質」が放出される。また、自分の話を他人に聞いてもらえることによって、過剰に「快楽物質」が放出される。噂話に加わると生き残れる可能性が上がるからだ。
原始時代に人はなぜ死んだのか。実は10歳までに約半数の子供が死んでいる。ほとんどが親から、仲間から殺されたからまたは見捨てられたからなくなっている。狩猟民族の成人の頭蓋骨の10%〜15%は左側にくぼみがある。このくぼみは右利きの人間に石で殴られた跡で、狩猟民族はお互いがハイスペック(優秀)でなければ生き残れない社会なので、ロースペックな人間はいるだけでイラつかさせる者は総人口の10%〜15%にあたり、ある日ウザくなってその人を殺してしまう。そして、人類は間引きをいていって進化をしていった。
農耕時代では殺される人数は全体の20%と増えるこれは集団生活が始まるからだ。人間関係のトラブルで死ぬというのが死因の最多の理由。しかし、直に手を下す訳にはいかないので、悪い噂を広めて(村八分の状態にさせる)最終的に魔女狩りのような状態にさせる。→いじめの原因の一つでもある
自分はどう思われているのか、誰が悪い人なのか、誰が危険な人なのか、噂の発信源は誰なのか農耕時代からアラームとして気にし続けている。しかし集落というのは多くても150人ほど、SNSが登場すると規模は世界中、100万人単位で登場してから脳内ではパニックになっている。だから「自己承認欲求」は後付けの言葉。SNSで目立とうとするのはこれらの農耕時代の生存欲求で「食欲」「睡眠欲」よりも上に来てしまう。
なぜ、タレントへの誹謗中傷は徹底的にやるのか。これも原始時代、農耕時代の生存欲求からも説明ができる。

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