2023/08/04
田園都市論からみる街の形成
エベネザー・ハワードという人物はご存じでしょうか。街を形成するために必要とされる「田園都市論(ガーデンシティー)」を唱えた人物です。この田園都市論は現在のニュータウンや住宅地開発(近郊都市)はここから来ているといってもいいと思います。
エベネザー・ハワード
http://sakuhin.info/%E9%83%BD%E5%B8%82%E8%A8%88%E7%94%BB/garden_cities_of_to-morrow/
3つの磁石(都市の形成)
この田園都市論で有名なのは3つの磁石という考え方で、ある意味ではA列車で行こう(ゲームソフト・PCゲーム)と構図は似ていると思います。以下の図で見ていきます。
https://note.com/brownswiss/n/n7bc2aa87e7f3
スーパーザックリとした感じですが「街」形成について、3つの要素(磁石)で人々は吸い寄せられると論じてます。必要なもの。まずは当たり前ですが人間が集ってそこから都市の発展へとつながるつながります(コミュニティ)。そのためにはまずそのエリアでの仕事が必要。ここで言う”仕事”とは、畜産物やの農業も含まれます。この時点でに人々はそのエリアでの”仕事をすることが目的”で集まります。”仕事”でできあがった資材を(別の地域など)に運ぶ必要が出てきます。ここで必須なのが「公共交通機関」主に鉄道です。物を運ぶために必要な貨物、人を運ぶための旅客列車などが必須になっていきます。そこから先は若干はしょります。
仕事をする(賃金などが必要のため)⇒もの、人を運ぶ⇒鉄道などが必要⇒(帰る場所として家やアパートなどが建築される)自然と人が住宅地が生まれる⇒住宅地で生活するには食料などが必要。そこでスーパーマーケットなどが各エリアができあがる(スーパーマーケットに販売する食材に必要なものを運搬する”仕事”もまた発生する)⇒重労働で疲れた人が娯楽施設を求める⇒娯楽施設の価値、スーパーマーケットの価値などで人々が集まり、大型のスーパーや商業施設が生まれるきっかけになる⇒そのことで地価が上がる⇒大きな都市が生まれる(ザックリです。)
次にA列車で行こうでの都市の形成を見ていきます。
まずは、鉄道を敷く(駅を作る)⇒運搬する機能が生まれる⇒人々が集まり、住宅地が生まれる⇒もの(資材)の物販が必要になり”工場”などが生まれる⇒貨物輸送が必要となる。⇒住宅地に商業施設などが生まれる⇒商業施設が大きく成長をする⇒建築に必要な工場が巨大化する。⇒人々の移動が激しくなりビル群などが生まれる。
こんな感じの流れで都市が形成されます。
観光も“仕事”のひとつ
観光も“仕事”の一つと言えるでしょう。“普段の仕事から解放されたい、息抜きをしたい”という需要があり観光につながってきます。そこで観光業という仕事が発生します。観光業は観光による街の発展が見込める可能性があります。まず、クラブツーリズムやはとバスといったツアー会社もちゃんとした“仕事”の分野に入ります。そして“観光”をしているほとんどの人が購入する、お土産屋さんも“仕事”に含まれます。ここから“観光”を軸にした都市が生まれます。いわゆる“観光地”です。
武雄温泉[西九州新幹線始発駅・特急みどり/ハウステンボス停車駅]
https://e84spot.com/blog/%E6%AD%A6%E9%9B%84%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%83%BB%E6%9F%84%E5%B4%8E%E4%BA%AD%E5%8F%A3%E3%82%B3%E3%83%9F/
“観光地”をより発展するには新幹線や特急列車、空港などが必須となります。でなければ、観光施設などの誘致がしずらくなるでしょう。旅館・ホテル(もちろん“仕事”に入ります)などですね。
西九州新幹線 かもめ号(武雄温泉~長崎)
https://raillab.jp/news/article/23064
特急ハウステンボス号・みどり号(博多始発・早岐駅で切り離し。ハウステンボス号はハウステンボス駅へ、みどり号は佐世保駅へ向かう)
https://rd.listing.yahoo.co.jp/p/GU=A44HzWQAAPxnP2Rb0tbvc0LLDaY0uzyIbqrLzGQ4e3SD5tOr8RGACR8gLaCgTdYQh3dwOLnoulExwYxyoiSIcAVxk-TbXgcvOs-BoR-_KUrZY9sfIxsU5-VuL9Isx-BiegILyRpy8h-7ZFaQ-NmnrjN3mo4VfgclO8FHr-xuy0JZDZJ1tMvdzVKLzdA5nAgKzv0P3RzqeySwAsXHFfJRhPWwDSI0ooVPF_tFWeXu7oQt3BtHY2qZyRK4YYl-Yul9VL0_736hovZa37TRa2YN_HwWU7kxJgLT5XBGhpdM4VvzJhxOhsQkUGcLUDRKvhdRTyE5WIgEKkQGLx-P_04OuqI7-8i0wmkud4pdGFaWV-NIXXxgidyw8Au4IeW9TMBIlqYVKH27CxG4dN3UQ_7KGgbGDRgeAd5JOHam1Xr3MEUCc62rlBSqLuoHZh1cSNeC_Z6TOPZ5RQef0-1nBodLrNQgGgE_lfjcCvf3NSEqvMxVO-nKyG7G2lSpzrlF3_ZW54xu-f5hHro_BAYlKUS5BHnRTPPHo4CHAHA9YkVMR_3FK_7UxUtVKvtPOvQ0N1iprOprkuPhPvrdAJtIcasoXRM9QPZb08TffHx59EuAuqc1BY-Laeit0jsWdp6x2gsjEfnlLZKz3Bbf1pMcPxqS7GwBGYT-W5lLI6ooAeyY4pnNV4me3Dt_ZIrQ0GHRRlCJriDVKTm4Sh7J2_z0Rjb5L-1vGi0DW9MwFmTvwgMZJ6-gaFZgMFDOM2BfmuQdNNbBbgvXz2T5iOQMvyduQm97FL_3bcRpbLvT9Lkl0KDKu6fu7Y72BbyrXbmb7-R_p5zKnNWYEl-G51DMuQaH3sJPIxPnaflwAXYDQrR2Pj8ZbRpJwvGvaFKsll_JSsJoiXyKfr8JFxNQ27d4FmddkdUxz8ONQucTQpJXS0xJcXasGqNv8HLjTctoab8GJORMzGRkHY17BdVbGBI;/?ep=A44HzWQAAA_2UJkH3rQxQEfUxjfjbJDFShbvFKhJsGyWrIP8BHkP3Is1FPKJWGWM7ILe4HrVMT7dTuGqstw72YZ7smtRGzur_KZHRJDNJ3OHZRN75QXborTNzw3yjLkLG9XLxn5AJzPtFxOWCoHh1Hsp5iVy0BCH9BmnMnN77Cv_LI3w_jJsz9ZXlrUIKuR6TDBQ5dtq_o4KpqF_-qgnkMcPzyhT01pC&v=2
新幹線、特急列車、空港(飛行機)は速達性があり、且つ快適に時間を過ごすことができるので“観光”には必要な要素といえるでしょう。
というわけでまとめてみると、エベネザー・ハワードの3つ磁石とは物流⇒仕事⇒住宅地が引き寄せられて都市が発展するという考え方(理論)なわけですね。現在の都市開発の考え方の軸になっていると思います。あなたはどう思いますか。