2023/09/20
2007年と2013年のクラブ音楽
今回は2007年と2013年ハウスの事情に触れていきたいと思います。というのも、この年は2007年はハウスを始めとした有名なアーティストの1st.アルバムがリリースした年です。また2013年にはハウスに新たな分野が出来上がった年です。
2007年に1st. アルバムをリリースしたアーティスト(Para One,Justice,Boys Noize,Mstrkrft)
まず始めに2007年に1st.アルバムをリリースした有名なアーティストはこちらです。(1部)
Para One,Justice,Boys Noize,Mstrkrft(マスタークラフト),Simian Mobile Disco,Digitalism,Tiga,James Holdenなどがいました。
Para One
https://tower.jp/article/feature_item/2012/06/09/0107
当時のクラブ・シーンを塗り替えたともいえる、2006年リリースだったパラ・ワンの前作アルバム『Epiphanie』収録の世界的クラブ・ヒット「Dudun Dun」、そしてダフト・パンクの「Prime Time Of Your Life(Para One Remix)」。あれからパラ・ワンは、世界中をツアーしながら、ジャスティス、ボーイズ・ノイズ、サーキンなどへのリミックスも行い、今は亡きInstitubes、Sound Pellegrino、BNR Trax、そしてMarble から、数々のシングル/EPのリリースを経て、パリのクラブの最先端の音を注ぎ込んだような、未来的でポップなセカンド・アルバム『Passion』を完成させた。
引用元:タワーレコードオンライン
↑のように、パラ・ワンはダフト・パンクのthe prime time of your lifeのRemixの完成度の高さから注目され、1st.アルバムEpiphanieをリリースします。
まずは、the prime time of your lifeの原曲とRemixを聴いてみてください。印象ががらりと変わっていることがわかると思うはずです。
the prime time of your life(原曲)
The Prime Time Of Your Life (Para One Remix)⇒完成度の高さからクラブ内やDJなどが注目されました。

Para One 1st.アルバムEpiphanie
トラックリスト
01. Piste Bleue ⇚おすすめ
02. Turtle Trouble ⇚おすすめ
03. Midnight Swim ⇚おすすめ
04. FUDGE
05. Dudun Dun ⇚おすすめ
06. Musclor
07. Def Tea Machine
08. Les Soleils Artificiels
09. Sages Femmes
10. Liege
11. Clubhoppin' ⇚おすすめ
12. Nobody Cares
13. Bobble
14. Ski Lesson Blues ⇚おすすめ
1曲目から2曲目の流れが、好きなんです。あとDudun DunとClubhoppin'はヒット曲でず。
Dudun dunのPVです。Simian Mobile DiscoのハスラーのPVもこんな感じのテイストだった感じがしますが…。
個人的には2ndアルバム「Passion」のLean On Meもおすすめです。
Justice
https://exclaim.ca/music/article/justice_2
Justiceはエド・バンガー・レコードに所属しているアーティストで、エド・バンガー・レコードはBusy P(2008年までダフト・パンクのマネージャー兼アーティストが創設したレーベル)のアーティストです。2007年に†(Cross)をリリースしています。
https://tower.jp/item/4721684/%E2%80%A0(Cross)
フレンチ・エレクトロ・シーンのキーパーソン、ペドロ・ウィンター(Busy P)が出会って一週間で契約を決断したという逸材! 待望の初フル・アルバムは、期待どおりのジャスティスらしさが溢れる作品に仕上がっている。グッとくるロマンティックなメロディーや宇宙の果てまで飛ばされそうなスペイシーな感覚、得意のカットアップやエディットで楽曲をとてつもなくファンキーに輝かせるアレンジ力……その才能が惜しみなく注がれた力作!
引用元:タワーレコードオンライン
Justiceはロック+ハウスという新たなテイストで、D.A.N.C.E、DVNO、Waters of Nazarethなどヒット曲を連発しました。
トラックリスト
1.Genesis
2.Let There Be Light⇚おすすめ
3.D.A.N.C.E⇚おすすめ
4.Newjack
5.Phantom
6.Phantom Part 2⇚おすすめ
7.Valentine
8.Tthheee Party
9.DVNO⇚おすすめ
10.Stress
11.Waters of Nazareth⇚おすすめ
12.One Minute to Midnight⇚おすすめ
Justiceというと、この楽曲がよくメディアで取り上げられてました。
Boys Noize
Boys Noizeは自身でBoys Noize Recordsというレーベルを持っていまして、HousemeisterやShadow Dancer、Siriusmoなどといったアーティストが所属しています。同じく2007年に1st.アルバムOiOiOiをリリースしています。

12インチがヒットを連発して現在のテクノ・シーンをリードするボーイズ・ノイズのファースト・アルバム。いや~、この時をどれだけ待ったことか! ニュー・レイヴの流れで取り上げられることもあるが、ここにあるのはあきらかにそれとは一線を画するテクノ・ベースのノイジー・サウンド! ディストーションのかかったマッドなシンセ・リフが暴れまくり、地を這うようなベースがウネリを上げる、危険すぎる一枚だ。
引用元:タワーレコードオンライン
トラックリスト
1.& DOWN⇚おすすめ
2.LAVA LAVA⇚おすすめ
3.THE BATTERY⇚おすすめ
4.OH!⇚おすすめ
5.LET'S BUY HAPPINESS
6.ARCADE ROBOT⇚おすすめ
7.DENY SELECTED⇚おすすめ
8.SHINE SHINE
9.VERGIFTET
10.SUPERFRESH
11.WU-TANG (BATTERY PT 2)
12.DON'T BELIEVE THE HYPE
13.FRAU FEAT. I-ROBOTS
14.BONUS TRACK by FEIST / MY MOON MY MAN (BOYS NOIZE REMIX)
OiOiOiの中で1番おすすめの楽曲、Lava Lavaです。
メガMixのアルバムもあるので聞いてみてもいいかもしれません。
Mstrkrft
Mstrkrft 1st.アルバム「The Looks」
Mstrkrftの1st.アルバムThe Looksは個人的には1曲目から、「あ、来てるな」と感じましたね。
デスフロの頭脳ことジェシー・F・キラーと、アルバム『ユー・アー・ア・ウーマン、アイム・ア・マシーン』のプロデューサーAL-Pによるプロジェクト=マスタークラフトの1stアルバム。ジェシーはサイド・プロジェクト:ファム・ファタールにてバンドのルーツであるハードコアをプレイしていましたが、このマスタークラフトでは、マイロ等にも通じるエレクトロ・サウンドを披露。ロック/クラブ・シーン両サイドに訴求できる1枚です。
引用元:タワーレコードオンライン
https://genius.com/albums/Mstrkrft/The-looks
1.Work on You⇚おすすめ
2.Easy Love⇚おすすめ
3.She's Good for Business
4.Paris
5.The Looks⇚おすすめ
6.Street Justice⇚おすすめ
7.Bodywork
8.Neon Knights
1曲目のWork on YouのPV。来てる感はあります。(個人の感想)
2007年に1st. アルバムをリリースしたアーティスト(Simian Mobile Disco,Digitalism,Tiga,James Holden)
Simian Mobile Disco

Simian Mobile Discoというと、もともとはSimian というロックバンドからメンバーはジェイムス・フォードとジャス・ショウが脱退して、結成をしたデュオですね。その1st.アルバムが「Attack Decay Sustain Release 」です。どれもエフェクト名というのも魅力的ですが、ジャケットも魅力的です。

Simian Mobile Disco 1st.アルバム Attack Decay Sustain Release

タイトルはスプーンでデザインされてます!
Kitsuneからリリースされた「Hustler」を筆頭に、いずれの作品も世界のアンダーグラウンド・シーンのフロアを揺るがす大注目エレクトロ・ユニット、Simian Mobile Disco。メンバーのJames FordはKlaxons、Arctic Monkeysといったバンドのプロデュースも手掛け、ロック・フィールドからもリミックスの依頼など熱いコールを受ける中でリリースされた傑作。
引用元:タワーレコードオンライン
トラックリスト
1.Sleep Deprivation
2.I Got This Down⇚おすすめ
3.It's the Beat⇚おすすめ
4.Hustler⇚おすすめ
5.Tits & Acid
6.I Believe⇚おすすめ
7.Hotdog⇚おすすめ
8.Wooden
9.Love
10.Scott
このアルバムから代表的な曲はこちら
It's the Beat
Hustler
I Believe
Simian Mobile DiscoのMixアルバムう。時間つぶしにどうぞ。
Digitalism
https://clubberia.com/ja/news/5646-Digitalism-5-Mirage/
ダフト・パンクやケミカル・ブラザースに次ぐ存在とも言われている2人組エレクトロ・ユニットのデビュー作。リミキサーとしても人気が高く、破壊的な衝撃度をもったパンク・ディスコ・サウンドが炸裂。ブッといディスコ・ベースにどこか切ない泣きの美メロでリスナーの心を鷲掴み。
引用元:タワーレコードオンライン

Digitalism 1st.アルバムIdealism (邦題:デジタル主義)
トラックリスト
1.Magnets
2.Zdarlight⇚おすすめ
3.I Want, I Want⇚おすすめ
4.Idealistic
5.Digitalism In Cairo
6.Departure From Cairo
7.Pogo⇚おすすめ
8.Moonlight
9.Anything New
10.The Pulse
11.Homezone
12.Apollo-Gize
13.Jupiter Approach
14.Jupiter Room
15.Echoes
このアルバムの代表的な楽曲はこちらです。
Zdarlight
テレビ番組でたびたび流れているのを見かけました。
Pogo
Tiga
https://www.discogs.com/artist/1543-Tiga
カナダ、モントリオール出身のテクノ系DJ。1990年頃から地元で活動を開始、ミックスCDやリミックスの仕事を多数手掛ける。2001年、DJ Hellのレーベル、GIGOLOからTiga & Zyntherius名義でリリースした「Sunglasses At Night」(コリー・ハートの84年のヒット曲をサンプリング)がクラブ・シーンで話題を呼び、80’Sからエレクトロクラッシュまでを手掛ける幅広いDJとしての評価を決定づけた。
引用元:CDジャーナル

1st.アルバム Sexor
「Sunglass At Night」「Hot in Herre」といったクラブ・アンセムを生み世界を席巻、2005年のエレクトラグライドでは待望の初来日を果たしファンを歓喜させたエレクトロクラッシュ界のレジェンド、ティガが待望の1stフル・アルバムをリリース!共同プロデュースには2 MANY DJ'S(SOULWAX)とJESPER DAHLBACKを起用、さらにはパブリック・エネミー、トーキング・ヘッズ、ナイン・インチ・ネイルズなどの大ネタを使った楽曲も収録予定とのことで、これは史上最強クラスのデビュー盤となること必死!
引用元:タワーレコードオンライン
トラックリスト
1.Welcome to Planet Sexor
2.(Far From) Home⇚おすすめ
3.You Gonna Want Me⇚おすすめ
4.High School / Jamaican Boa⇚おすすめ
5.Louder Than a Bomb⇚おすすめ
6.Pleasure From the Bass⇚おすすめ
7.Who's That?
8.Down in It
9.Ballad of Sexor
10.Good As Gold / Flexible Skulls
11.Burning Down the House
12.(Far From) Home - The Speed of Sexor Reprise
13.3 Weeks⇚おすすめ
14.Brothers⇚おすすめ(約17分の長尺楽曲)
このアルバムから3曲チョイスしてみました。
Far From Home
You gonna want me
Louder Than A Bomb
私的には2016年リリースの 「No Fantasy Required」のAlwaysもおすすめなのです。
James Holden
https://www.solograndes.com/portal/2020/02/13/james-holden-se-une-al-concierto-de-thom-yorke/
1979年6月7日生まれ、英・エクセター出身のDJ/プロデューサー。オックスフォードを拠点に学生時代から音楽制作を開始。プログレッシヴハウスやトランスを皮切りに、アンビエント、IDM、エレクトロニカ、テクノなど幅広いジャンルで注目され、ロンドンのクラブ「ジ・エンド」のレジデントも務める。2003年に〈ボーダー・コミュニティ〉を設立し、2006年にアルバム『ジ・イディオッツ・アー・ウィニング』を発表。2017年には自身のバンドのジ・アニマル・スピリッツを率いてクラウトロックにも挑戦。2023年に『イマジン・ディス・イズ・ア・ハイ・ディメンショナル・スペース・オブ・オール・ポシビリティズ』をリリース
引用元:CDジャーナル
1st.アルバム THE IDIOTS ARE WINNING
https://www.discogs.com/master/24263-Holden-The-Idiots-Are-Winning
それまで大味な大バコ向けだと思われていたプログレッシヴ・ハウスの世界から突然登場し、クリック~テクノ~ハウス・シーンを巻き込んで大ヒットしたネイサン・フェイク“The Sky Was Pink”だが、そのリリース元となるボーダー・コミュニティの主宰者で、同曲にキラーなリミックスを施していたジェイムス・ホールデンの初アルバムが登場! そこでも特徴的だった、心地良い目眩のように空間を歪ませていくシンセの音色と、歌心すら感じさせるフレーズ、どう考えてもハウスじゃないだろ?と思ってしまうクリッキーなビートが並び、“Idiot Clapsolo”(“Idiot”のビートのみのヴァージョン)なんてプラスティックマン“Spastik”ばりの純リズム・トラック! 原曲はエレクトロ・シューゲイザーだった“The Sky Was Pink”をあのような異形チューンに仕立て上げたのはホールデンの仕業だったのかと納得&驚愕させられる凄まじいアルバムだ!
引用元:タワーレコードオンライン
トラックリスト
1.Lump⇚おすすめ
2.Quiet Drumming Interlude
3.10101⇚おすすめ
4.Corduroy
5.Flute
6.Idiot⇚おすすめ
7.Lumpette
8.Intentionally Left Blank
9.Idiot Clapsolo
10.Quiet Drumming
6曲目のIdiotはテンポを速めにして再生するとファミコン感がかなり出て、場を盛り上げるには最適な楽曲といえるかもしれません。また、James Holdenというと3台同時にターンテーブルを回すというハイレベルなプレイをするDJとしても知られています。
おすすめ曲を2つチョイスしました。
10101
Idiot
Idiotをハイテンポにしたものです、ね!ファミコン感が出てますよね。
こちらもおすすめ!爽快感あふれる感じ。
新たなジャンルが誕生
2013年にAviciiが1st.アルバムTrueをリリースをすると、瞬く間にヒットをして彼の名を知らないい人はいないレベルの有名なアーティストになりました。
https://newsroom.mohegansun.com/2014/04/21/avicii-set-for-mohegan-sun-arena.html
またTrueをリリースした当時はクラブ音楽は尺が長いというイメージがありましたが、彼のアルバムでそれが払拭されるきっかけになります。EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)ブームの誕生です。
1989年9月8日生まれ、スウェーデン・ストックホルム出身のDJ/プロデューサー。本名はティム・バークリングで、ティム・バーグやトム・ハングス名義でも活動。18歳で本格的なDJ活動を開始。2010年にジョン・ダールバックとの共作「ドント・ホールド・バック」でブレイク。以来、グラミーにノミネートされたデヴィッド・ゲッタとの「サンシャイン」をはじめ、「レヴェルズ」「スーパーラヴ」「ウェイティング・フォー・ラヴ」「ウェイク・ミー・アップ」などで世界的に脚光を浴び、EDMシーンを牽引。2016年に来日。同年に体調不良を訴え引退するも、翌年8月に復帰を果たしていた。2018年4月20日にオマーン・マスカットにて死去。28歳没。
引用元:CDジャーナル
1st.アルバム「True」
https://www.youredm.com/2014/03/25/avicii-true-avicii-avicii-album-review/
デヴィッド・ゲッタやカルヴィン・ハリスが多少なりともアーバン界隈の訴求力を借りたのに比べ、本作の先行曲“Wake Me Up”は通好みなアロー・ブラックの塩辛い歌を乗せ、それが〈2013年で最速のセールス〉を記録したのは痛快だった。このスウェーデン出身の若手DJが世界的成功を収めたわけは、ルックスのスター性はさておき、乱暴に言ってしまえば他にない強いキャッチーさがあったから。カントリー調のリフを巧みに推進力に変えたその先行曲をはじめ、全曲が印象的なリフとソング・オリエンテッドな魅力に満ちているし、ナイル・ロジャースとアダム・ランバートを迎えての“Lay Me Down”ではブギーな時流にも乗ってみせる。百花繚乱ながらも袋小路の見えるEDMブーム、その外にも響く非凡な快作。
引用元:タワーレコードオンライン
トラックリスト
1.Wake Me Up⇚おすすめ
2.You Make Me
3.Hey Brother⇚おすすめ
4.Addicted to You
5.Dear Boy
6.Liar Liar⇚おすすめ
7.Shame on Me
8.Lay Me Down
9.Hope There's Someone
10.Heart Upon My Sleeve
2曲チョイスしました。
Wake Me Up
テレビで流れまくっていた楽曲。Avicii=コレ的な感じですが(一般的には)カントリーからの流れは印象的ですよね。
Hey Brother
やっぱ、あとコレですかね。
SOS
Aviciiが生前最期に描き下ろした楽曲。(非公開)死後、Aloe Blaccがボーカルをしてリリース。
この新たなムーブメントから、カルヴィンハリス、デヴィッドゲッタ、ジョナス・ブルー、ジョン・ダールバック、ディスクロージャー、ロドリゲスJr、DJスネイク、チェーンスモーカーズ、Mrオアゾなどなど・・・。先述に加え、現在第一線で活躍しているアーティストに大きな影響を与えたといってもいいかもしれません。
ポップスのジャンルのアーティストがft.するような形でリリースをすることがでてきましたよね。これも恐らくEDMブームから来ていると思います。ポップスとの相性もいいですし、敷居が低くなった(いい意味で)感じがして誰でもこのジャンルに入りやすくなってきています。このムーブメントはずっと変化はするかもしれませんが続くでしょう。

音楽(洋楽)ランキング
今回紹介したアルバムです。
Para One Epiphanie
Justice Cross
Boys Noize OiOiOi
Mstrkrft The Looks
Simian Mobile Disco Attack Decay Sustain Release
Digitalism Idealism
Tiga Sexor
James Holden THE IDIOTS ARE WINNING
Avicii Ture