2021/10/12
私の街
※これから描かれるものは全てフィクションです。- 私は旅に出る
- 目的地
- 青い世界とクラクション
- 目印
- 私の目指していた場所
短編
私は旅に出る


当時の「私」の視界
私の街はいつの間にか消えた。私が消えたのか。それとも何が消えたのだろうか。体は一応あるらしい。「さぁ何が消えたのか、変わったのか。」探す旅に出かけるとするか。しかしそれは、あまりにも突然過ぎた。心を探すのか、すらわからない。私は目を覚ますと、いつも小鳥のさえずりと共に目を覚ます。
自分の何を探すべきかがまだ見つかっていない。私の世界は赤い、赤い、そして青いすべてが1色だ。だからこそ「探せるものと探せないものがある。」言わせないでくれ。
目的地
楽に目的地に着くことはできない。一色に染まった街。大きく聞こえる周囲。デレク・ジャーマンが表現したかった世界とはこういう事か。私は敏感になったと感じるが、一つひとつが冒険へと変わった。不安にもなる。旅立ちにはいつ行けるのか。不安にもなる。一色しかない世界。
私が変わったのか、街が変わったのか。わからない。においや、音、にぎわいが変化したようだが、青、赤、一色の視界の私にとっては、街の変化は感覚ではとらえる事は出来る。だが私の日常にどう影響するかというと、何もない。それが結果だ。私はいつも通り小鳥のさえずりで目を覚ます。
青い世界とクラクション

当時の「私」の視界
私は気が付いたら青い世界にいた。でも、いつも居るところとは違う。「何だろう、足の感覚、というか雰囲気で感じる」のだ。私は歩道を歩いていると「ピッピッ」っと奥から聞こえた。ここはどこなんだ・・・。慣れない「青い世界」をさまよいつつ、どうやらクラクションのようだ。しかし、自動車はそのままどっかで曲がっていった。怖かった。しかし、私の旅は続く。ここは、私の目的地からどれくらいはなれているんだ。私は繁華街を歩いている際に後ろから走ってくる中高生たちと接触し、転倒した。若い人たちはそのまま逃げていった。私は立ち上がったが、周りは何もしてくれない。世界は青い。出血はなさそうだ。さぁ目的地を目指そう。
目印
私の目指している「目的地」の目印となるもの、においが薄れていく。音も変わり、刺激も変わり、色も変わった。あとはにおいだ。しかしそのにおいも、だんだんと薄れていく。目的地となる私の街はどこにあるのだろうか。名前は覚えているが…。以前、全く違う場所でタクシーに降ろされた。場所名はを伝えてもあまり参考にはならないのだ。
私の目指していた場所
再び、夜らしき時間帯か!?本当にここは私の目指していた街であっているのか。不安はつきない。しかし、目印となるにおいは、なんとなくあっている。おそらく目的地であろう。私はやっと安らぎを得られた。只、これが本当の目的地なのかどうかが分からない。次の日、小鳥のさえずりで目を覚ます。さぁ新たな冒険の始まりだ。

こちらを作るのに影響は受けてますかね。