2022/03/18
[考慮]トレパクのボーダーラインとは!?
- ラインナップ

そもそもトレパクとは
トレースした他者の作品と他者の作品を組み合わせて加工してあたかもオリジナルの作品のよう商用化したり、他者の作品を加工してオリジナルの作品のように商用化する、トレースとパクリ(盗作)を合わせた造語ですが、このトレパクはどこまでがボーダーラインなのかふと気になりました。
古塔つみ氏
引用:https://kai-you.net/word/古塔つみ古塔つみ氏
古塔つみ氏の場合は明らかに、仕事の依頼を受け、個展と作品集を出版されておりますので完全に商用化はしているのでボーダーラインは余裕に超えているので一番わかりやすい例かもしれません。
古塔つみ氏が行なったトレパク疑惑の作品
引用:【画像】古塔つみに「トレース疑惑」で騒動拡大 一部グッズが販売停止「著作権侵害について事実関係の確認中
SNSの場合
もし、SNSの場合はいろいろなパターンが考えられます。古塔つみ氏の場合はTwitterで元の作品情報については無記載の状態で投稿されていたので、それを知った人は「古塔つみ氏の作品」だと思い、仕事の依頼などが生まれ、後に炎上するという流れでした。ただ、SNS自体は自身を知れ渡らせる広告効果も兼ねているのでトレパクの要素はあると考えられます。
今からトレースとSNSの投稿との関係について、3パターン出してみます。あなたは、どこまでがトレパクのボーダーラインだと思いますか。
では、まずトレースをして、元の作品の作者に無許可でSNSに載せて、作品情報とトレースをしたことも一緒に投稿する。
次に、トレースをして、元の作品の作者にSNSに載せることを許可してもらったうえで、作品情報と作品情報とトレースをしたことも一緒に投稿する。
そもそも、SNSにトレースを載せること自体がマナー違反だ。
ポートフォリオとの関連性
ポートフォリオは商品では無いものの、ある意味では名刺となるものです。webでのデザインやスキルをこのポートフォリオで見ることができます。これを組み合わせによる独創性と判断すべきか、ただそうなるとトレパク事態が独創性で片付けられてしまう危険性はあります。
ただ、ポートフォリオに関してはSNSに比べて波及の範囲は広くはありません。一応ですが私は推奨してはいません。webで公開しているということは世界中の人が見ているということで、いつかトレースした元の作者が見る可能性はあるかもしれません。
そこで、再びあなたに考えて頂きたいのは、ポートフォリオにも先ほどのようなトレースを載せるのアリなのかそれともナシなのかです。ポートフォリオで、元の作品の作者に無許可でSNSに載せて、作品情報とトレースをしたことも一緒に投稿する。
トレースをして、元の作品の作者にポートフォリオに載せることを許可してもらったうえで、作品情報と作品情報とトレースをしたことも一緒に載せる。
ポートフォリオにトレースを載せること自体がマナー違反だ。
この3パターンです。パクリ、トレース、組み合わせ、そこを元にして新たなアイデアを生むというのは意外と紙一重な部分だったりします。意図的だったのかの尺度というのもかわってきます。練習用で作ってみたら、肥大化してしまったという場合もあります。もう一度言いますが、私はトレパクを推奨はしていません。ただ、ボーダーラインというのはしっかりと見極めるのは大切だと思います。

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古塔つみ氏の作品集。ボーダーラインは完全に超えている。
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