「金八先生」成迫くんを登場させた意味とは!? - 鉄道とバスの旅・歴史のブログ

「金八先生」成迫くんを登場させた意味とは!?


  1. もうひとつのテーマとしての成迫くん

  2. お姉さんとたんぽぽ

  3. 成迫くん、もうひとつの重積

  4. メディアと犯人

  5. 成迫くんの存在とは!?





もうひとつのテーマとしての成迫くん



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3年B組金八先生の第6シリーズの中でこの成迫政則くんという人物の境遇はかなりヘビーな境遇なのだ。第6シリーズの第1話上戸彩が演じる、性同一生涯を抱える青年、鶴本直とこのヘビーな境遇を持つ成迫政則くんが転入するところから始まる。

2001年、木曜日21時から放送され、今から考えて見ると彼の境遇を映像化するのは放送ラインのギリギリを攻めているし現在ではこの時間帯関係無く民放で放送はできないのではと思う。うって変わり、2001年当時トランスジェンダーは日本ではあまり浸透されてはいないと思われる。その時に学園ドラマに持ち込むのはかなり斬新であると言える。

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成迫くんのお父さんはなんと、服役中・・・。


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成迫くんは就寝時に、うなされるみたいだ


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家族のことで、とくにお姉さんのことですね


お姉さんとたんぽぽ



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まぁ結論から言うと、成迫くんのお姉さんは男の集団から暴力を受けて殺されています。

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追いつかれたに、ピントがたんぽぽの方にずれていきます。


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姉は目の前にいる知り合いの男の子に助けを求めながらも殴られ続け・・・。


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瀕死の状態に(ここでピントがたんぽぽの方へ寄り始める)


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暴行を受ける際にはフォーカスがたんぽぽの方に写ります。


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このたんぽぽも、ボカされトラウマになっている成迫政則にシフトチェンジされる。


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そして、ボカされたたんぽぽに戻る。個人的にはこの1連の動き(演出)は結構好きです。暴行を受けた後に息絶えてしまった、姉はたんぽぽ越しにピントが合っています。


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そして、その様子を複雑にみているパシリとされている友田くん。ここでも、フォーカスはたんぽぽ越し友田くんを写しています。


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そして、雨のままたんぽぽ。たんぽぽは心情と状況と状態を悟らせてくれるアイテムであることがわかりました。これで、どれだけ悲しいことであったのかと、しかし成迫くんはこれにもうひとつ大きな重積を抱えております。


成迫少年のトラウマとなってやって来る


成迫くん、もうひとつの重積



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これが、成迫くんのもうひとつの重積で、お父さんが服役です。お姉さんを亡くした後、成迫くんとお父さんと2人で犯人の手かがりなどを探そうと、姉の同級生など聞き込み捜査などを始めます。(ちなみに、姉の遺体発見時の様子。たんぽぽにピントを当てているがやや、散らばっている)


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暴行をしていた集団のパシリをしていた、昔の教え子友田を父が殺害してしまう。追いかける父、逃げる友田くん。この時のセリフ「僕じゃないんだ」

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たんぽぽは、しおれる


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友田くんとのナイフの奪い合いの末、狂喜乱舞な父を目の当たりにする成迫くん


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グサッ


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友田くん「先生・・・。」


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ざぶーん。ということで、しおれたたんぽぽがここでは反射しています。ここでのたんぽぽの共通点ではしおれたたんぽぽは「死」にまつわるシーンではしおれている感じですね。

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この殺害で懲役刑なのですが、友田くんは成迫くんの姉のことで何も言い出せず悩んで引きこもり状態で丁度「話したいことがある」ということで話をしている最中に話の方向が変わってしまい、成迫先生に追われるようになってしまったのですね。

メディアと犯人



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しばらくして、クラスメートに雑誌記事から素性がバレてしまいます。


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出版社に抗議しにいきますが・・・。


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あまり相手にしてもらえず・・・。


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犯人へ雑誌社から2度目の取材(回想シーンへ)


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パシリの同級生、友田くんが呼び寄せる


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カズレーザー・・・ぽくはない・・・。


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車に押し込まれる(誘拐)


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たんぽぽは、鮮やかのようで暗かった


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案の定、週刊誌のネタにされてしまった成迫くん


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いよいよ犯人を見つけ出し、決闘をするも馬乗りにされてボコボコに・・・。


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ナイフで刺され


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堤防の端でぶっ倒れてしまいました。


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先生がやってくる、「政則なんでナイフの持っている奴のところへ向かってきた。」
成迫くん「お姉ちゃんが本当の被害者なのに誰も信じてくれないから、僕がナイフで軽傷を負ってあいつを刑務所へ送ってやるんだ。」
金八「馬鹿野郎。誰も信じてくれないか。誰も信じてくれないか。のぶや、ただしや、あかねや、まいこや、てつし皆んな必死になって探してるんだぞ。あんなくだらない記事で、あんなくだらない記事で差し替える時点でもうお前の負けなんだ。あんな奴に殺させる為に成迫先生から預かったんじゃない。生きろ。生きてあいつを許すな。お前は一人じゃないんだぞ3年B組には友達がいるじゃないか。俺を信じてくれ。」と慰められる


成迫くんの存在とは!?


まず、彼のかなりヘビーなバックグラウンドについては「報道」についてというのが一番主張したい部分でしょう。これに関しては実際に本編で「報道と人権」という形で授業内で話し合ってもいましたしね。そしてメディアスクラムも問題視してましたが、報道の中に「テレビ」という媒体がなく、「雑誌」しか扱っていないというのはこれは民放のドラマであるのでここはどうしても乗り越えられない壁であったのかなぁとは思います。

誤報道と無訂正に加えて過剰に盛り付けた表現というのも「雑誌」(週刊誌)であるという主張が出ていますね。ここでは結構極端なレベルかもしれませんが、一般の人、事件に関連していた人に黒いラインを入れて公共機関の広告に貼られていたというのは一昔前まではありました。

メディアスクラムは山のように張り込みをされて精神的に負担があると思います。メディアスクラムをする方は実際、どのくらい精神的な疲労が出てくるのでしょうか。若干気になりました。


劇中で気になった部分


・なぜ、成迫くんは犯人にナイフで刺されたのにも関わらず、傷口っぽいところもなく、ピンピンしているのでしょうか。

・一応、殺された友田くんサイドの遺族についても劇中に描いても良かったと思うのだが・・・。
(例えば、通夜のシーンを入れてみたり、友田くんがいなくなった後の遺族の様子を描いてみたり)

・成迫くんの姉さんの通夜などのシーンを入れても良かったと思う

・成迫くんは赤嶺繭子と姉の残像を重ね合わせて、気になっている可能性がある


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赤嶺繭子


これは、兼末健次郎が亡くなった姉の残像を渡辺花子先生に重ね合わせている現象にやや近い。始めにうちはチラチラと彼女の方をよく見ているシーンがちょくちょく見られる。

どうだろう。成迫くんも存在と「金八先生」の要的な生徒であることを改めて見てきましたが、どうも忘れられがちなのも現状なんです。でも、メディアスクラムから逃れる為に3回引越しその理由も悲しい理由で、転入直後は完全に人間不信に陥っていたという成迫政則くんという生徒もいたということは、ひとつ知ってもいいかもしれません。



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今日から僕は、まぁすぐに・・・。
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